私は見た!

 

 タイトルだけ見ると、今が夏だけに、一体全体何を見たの!? と、ある種の戦慄? を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、もともと怖~い話が苦手な私は、そういう体験はあっても人様には語れないので、どうぞご安心くださいね。

 

私が見たのは・・・とても神秘な、空の雲です。

 

星座占いが好きな私は、昼・夜となくいろいろな場所で空を眺める事が多いのですが、ときおり私の言葉ではとても形容のできない、美しい空を眺められる事があります。 雲のふちが、淡く虹色がかっている彩雲。 からりと晴れ渡った夏の日の、刻々と変化していく夕暮れの空。 長野県の山の上で見た、濃紺の空に、まるで、ちりばめられた無数の宝石が光り輝いているような星月夜。そして、糸を引くように流れて消える流れ星・・・。

 

8年前の9月の昼下がりに見たそれは、神様のいたずらとしか思えない神秘な雲でした。

その日の空は、澄んで晴れ渡っていました。 坂の下から見上げた空はみずみずしい水色で、夏の終わりが近い事を感じさせていました。

 

そのころ住んでいたアパートの横には、すぐそばに善福寺川が流れていて、川の所がその辺り一帯のいちばん低い位置になっており、川を背にしてそこからまっすぐに、街道に向けてなだらかな上り坂が続いていました。

 その日は休日で、出掛けようと、昼間から子供と二人でその坂を上っていました。 そして、坂の途中の小さな十字路に差し掛かり、私は車の往来を確認するため左右を見、ついでになんとなく空も見上げました。 

 

すると・・・!

 

なんと真っ白な雲で書かれたアルファベットの文字が、目の前の空にくっきりと現れていたのです!!!

私は最初目を疑いましたが、何度見直しても、自分の腕をつねってみても、そこには現前と雲の文字が並んでいました。

 

それはどんなふうだったかというと、やや四角張ったアルファベットの大文字の字が、すぐ近い空に8文字くらいで、一つの単語のつづりのように横に並んでいて、そのすぐ横に少しの間を開けて、全く同じ字の並びがもう一列ありました。

(当時小学校1年生だった)娘と、二人でもう大騒ぎして、なんとかそれを携帯のカメラに収めようとがんばりました。 が、なぜか写しても残せなかった。 私は相当のメカ音痴で、そのころ皆に追いついて1年前くらいにやっと買った携帯の操作がほとんどできず、何度もシャッターを押すには押すも、その後の操作の仕方を知らずにせっかく写した写真を破棄してしまったりして、どうしても記録に残す事ができませんでした。

まるで、神様が証拠の記録を残すのを嫌がっているみたいに、指の動きが勝手に破棄のボタンの選択をするのです。

 

その神秘な雲の字は一瞬で消えたわけではなく、雲の形ですから数分の間ゆっくりと形を変えながらそのまま空にとどまっていました。 風もほとんど無い日だったので、うっすらと見えなくなっていくまで、数分間はそのままの形を保っていたのです。

その間に、娘の同級生の友達とお母さんというペアが二組、別々に坂を上って来て、私たちの横を通り過ぎて行きました。 私たちがあわてて空を指差すと、「へえ~ほんとだ、アルファベットだね。 きっとレーザー光線か何かで描いた雲の字なんだね」と、興味深く見てはくれるものの、それ以上は関心が持てない様子で、通り過ぎて行ってしまいました。

 

 

でも私は知っていました。 レーザー光線で雲の文字を描く技術など、まだこの世には無い事を。

 

それがもし仮にあったとしても、そうやって描いたものなら描いた順番の早い方から薄れて消えていくはずです。 その時描かれていた8字ほどの、横に並んだの二列の文字は、同じ時に浮かび上がって、そして同じ時に薄らいで消えていったのです。

 

見上げた時にあったのなら、なぜ同じ時に浮かび上がって来たと分かるの? という疑問が浮かぶ方もいらっしゃると思います。 それは最初浮かんでいた字が消えた後、また少しだけ斜め上の違う場所に、同じようなアルファベットの文字の並びが、同じように横に二つ並んで、浮かび上がって来たからです。

なぜ私が、その字がどういうスペリングだったと記憶できなかったかというと、たとえば、「HAPPINESS」 や、「DREAMING」といった単語なら、つづりの読みの流れというか、アルファベットのつづりの発音の流れでなんとか記憶できたのかもしれませんが、浮かんでいた雲の文字はABCDEFG・・・みたいなばらばらな、単語としては成立しないような字の並びで、スペリングとして記憶に残せなかったのです。

 

不思議な体験談を本や何かで見聞きするにつけ、自分の体験でないものはどうしてもその中に、「それって本当かしら?」と、疑問に思うものが残ったりする時がありますが、私のこの、本当の体験談を、皆さんはどうお感じになるのでしょうか・・・。